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NY株大幅続落、世界経済の減速懸念強まる

[ニューヨーク 11日 ロイター] 11日の米株式市場は大幅続落。世界経済の停滞が長期化することへの懸念が強まり、低リスク資産が選好された。
 米連邦準備理事会(FRB)が前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で景気判断を引き下げたことを受け、主要株価3指数はいずれも7月16日以来の大幅な下落率を記録した。
 FRBは借り入れコストを低水準に維持するための措置を取る方針を示した。ただ、一部の市場関係者はこうした措置にどの程度の効果があるのか疑問視している。
 バンヤン・パートナーズの首席マーケットストラテジスト、ロバート・パブリク氏は、国債を購入する方針を示してシステムに流動性を供給することは雇用創出や住宅市場の支援につながらないだろうと指摘した。 
 ダウ工業株30種.DJIは265.42ドル(2.49%)安の1万0378.83ドル。
 ナスダック総合指数.IXICは68.54ポイント(3.01%)安の2208.63。
 S&P総合500種.SPXは31.59ポイント(2.82%)安の1089.47。
 S&P総合500種の構成銘柄のうち上昇して引けたのはわずか5銘柄だった。同指数の主要10セクターはすべて1%超下落。S&P工業株指数は3.9%安、S&P金融指数は3.6%安。3M(MMM.N: 株価, 企業情報, レポート)は3.5%安となり、ダウの下げを主導した。
 中国の鉱工業生産が弱い内容となったことで世界経済の減速をめぐる懸念が高まり、株式、商品相場を圧迫した。米国債価格は上昇した。
 ナスダック銘柄ではネットワーク機器大手シスコシステムズ(CSCO.O: 株価, 企業情報, レポート)が2%安と下げを主導。5―7月期の売上高が市場予想を下回ったことを受けて時間外取引ではさらに7.9%下落した。
 半導体会社のクリー(CREE.O: 株価, 企業情報, レポート)は通常取引で13%急落。前日に示した今四半期の売上高見通しがアナリスト予想を下回ったことが嫌気された。
 一方、百貨店メーシーズ(M.N: 株価, 企業情報, レポート)は5.9%上伸。第2・四半期利益が市場予想を上回ったほか、通年の既存店売上高について強気な見通しを示したことが好感された。
 メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー(DIS.N: 株価, 企業情報, レポート)は、10日遅くに発表した決算が市場予想を上回ったにもかかわらず3%下落した。
                   (カッコ内は前営業日比)
ダウ工業株30種(ドル).DJI
     終値         10378.83(‐265.42)
   前営業日終値    10644.25(‐54.50)
ナスダック総合.IXIC
     終値         2208.63(‐68.54)
   前営業日終値    2277.17(‐28.52)
S&P総合500種.SPX
     終値         1089.47(‐31.59)
   前営業日終値    1121.06(‐6.73)