9月米ケース・シラー20都市圏住宅価格指数は予想超える低下
[ワシントン 30日 ロイター] スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が30日発表したS&P/ケース・シラー住宅価格指数によると、9月の主要20都市圏の住宅価格動向を示す指数は季節調整済で前月比0.8%低下した。住宅価格が今後さらに下落する可能性があることを示唆している。
ロイターが集計したエコノミスト予想の中央値は0.3%の低下だった。
20都市圏のうち、18都市圏で住宅価格が低下した。
投資調査会社のギャリー・シリングのギャリー・シリング社長は「住宅(市場)は大きな問題だ。過剰在庫が引き続き大きな問題となっている」と述べた。
同氏は住宅価格はさらに20%下落すると予想。価格下落に伴い、住宅ローンの残額が住宅の価値を上回る事態が多く発生し、その結果、銀行の評価損が増えると指摘。「こうした事態が住宅市場崩壊の次なる展開となる」と警告した。
季節調整前では前月比0.7%低下。予想中央値は0.2%低下だった。
前年比では0.6%上昇。予想中央値は1.1%上昇だった。
主要10都市圏の価格動向を示す指数は季節調整済で前月比0.7%低下、季節調節前で同0.5%低下した。前年比では1.6%上昇した。
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