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米国株は大幅続落、さえない経済指標受けリセッション懸念

[ニューヨーク 15日 ロイター] 米国株式市場は大幅続落。ダウ平均とS&Pはともに1日として1987年10月以来の大幅な下落率を記録した。

 経済指標がさえないなか、クレジット市場対策を講じても深刻なリセッション(景気後退)は避けられないとの懸念が広がり、大量の売りにつながった。

 バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が、米経済は、クレジット市場の混乱により「大きな脅威」に直面していると述べたことも懸念をあおった。

 米商務省が15日発表した9月の小売売上高は前月比1.2%減少し、3年超ぶりの大幅な落ち込みとなった。

 また、米ニューヨーク連銀が同日発表した10月のニューヨーク州製造業業況指数は前月のマイナス7.41からマイナス24.62と大幅に低下し、2001年7月の指数導入以来、最も低い水準となった。

 ナスダックはこの2日間で、13日の上昇分(11%)をすべて帳消しにし、S&Pは10日の終値からわずか約1%高の水準となった。

 ダウ工業株30種は733.08ドル(7.87%)安の8577.91ドル。

 ナスダック総合指数は150.68ポイント(8.47%)安の1628.33。

 S&P総合500種は90.17ポイント(9.03%)安の907.84。

 さえない経済指標を受けて、景気に左右されやすい銘柄が売られ、機械大手キャタピラー<CAT、株価 - チャート>は11.4%下落した。

 石油大手エクソンモービル<XOM、株価 - チャート>は、原油価格の下落を背景に14%急落した。シェブロン<CVX、株価 - チャート>は12.5%安。

 クリアブルック・フィナンシャルの最高投資責任者(CIO)、トム・ソワニック氏は「小売売上高のデータを受けて、朝方、投資家の間に懸念が広がった。また、同データにより、リセッションが経済のすそ野まで広がる短期的リスクが高まった」と指摘した。

 小売り大手ウォルマート・ストアーズ<WMT、株価 - チャート>は8.1%安。ホームセンター大手ホーム・デポ<HD、株価 - チャート>は5.9%安。

 金融株も下落。オッペンハイマーのメレディス・ホイットニー氏が、米政府による金融機関への2500億ドルの資本注入計画について、「すべての問題に効く万能薬」ではないとの見解を示したことが嫌気された。

 S&P金融指数は9.1%安。

 資産管理大手ステート・ストリート<STT、株価 - チャート>は17.4%急落。同社が発表した決算で、コマーシャルペーパー(CP)プログラムと投資ポートフォリオに絡む未実現損失が増加し、投資家の懸念が広がった。



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