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問題金融機関は416行に拡大=米連邦預金保険公社

[ワシントン 27日 ロイター] 米連邦預金保険公社(FDIC)によると、問題があるとして監視対象リストに含まれる金融機関の数は、第2・四半期に416行と、第1・四半期の305行から拡大した。
 第2・四半期の金融業界の損益は37億ドルの赤字で、第1・四半期の76億ドルの黒字から転落。不良債権の増加や資産価値の下落に絡む費用計上などが業界を圧迫した。

 第2・四半期のFDICの保険資金は20%減の104億ドル。第1・四半期末時点で130億ドルだった。引当金として116億ドルを積み増したことが影響したとした。

 ベアーFDIC総裁は声明で、金融業界が困難に直面するなか、経済には回復の兆候が見受けられると指摘。「課題は残っているものの、米経済が再び成長に向かいつつある兆候は増している」と述べ、金融業界は常に遅行的な動きを示すとの認識を示した。

 今年に入り接収された金融機関は81行。2008年は25行、07年は3行だった。総裁は「経済が回復を始めたとしても、問題行や破たん行の数は高止まりが続く見込み」と述べた。


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