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米国家債務は今後10年で倍増、失業率はQ4にピーク=当局予想

[ワシントン 25日 ロイター] 米当局は25日、リセッション(景気後退)の影響で政府の税収が落ち込む一方、年金や医療関連の支出は増大しているとし、国家債務は向こう10年間でほぼ倍増するとの見通しを示した。
 ホワイトハウスと米議会予算局(CBO)がそれぞれ発表した予想によると、2010─19年の財政赤字は、ホワイトハウスが累積で9兆ドルと試算。CBOは税収増が見込めるとして約7兆ドルと、ホワイトハウスよりも2兆ドル少ない額となった。

 国家債務は現時点で11兆ドルを超えている。

 一方、今後数年間については、景気後退の終息とともに2010年には経済がプラス成長に回復するとの見通しを前提に、ホワイトハウス、CBOとも赤字が比較的急速に縮小するとみている。

 ホワイトハウスのオルザグ行政管理予算局(OMB)局長は、財政赤字は高額過ぎるとし、医療保険制度改革法案の成立に向けた根拠の一つになると指摘。「財政赤字の規模を考えると、十分に策定され、財政的に責任ある制度改革を行わなければならない」と述べた。医療制度改革をめぐっては議会内で割れているほか、オバマ政権の支持率低下につながっているとみられている。

 09年度の財政赤字は、ホワイトハウス、CBOとも1兆5800億ドルを予想。10年度についてはホワイトハウスが1兆5000億ドル、CBOは1兆3800億ドルとした。ホワイトハウスの予想には今後見込まれる政策の影響も織り込まれているのに対し、CBOの予想には既存の政策による影響のみが織り込まれているため、双方の予想に差がみられるという。

 経済見通しについて、ホワイトハウスは、失業率がこれまでの予想以上に上昇するとの見通しを示した。

 経済は年末までにプラス成長を回復するとの見方を示すとともに、2011年から16年の国内総生産(GDP)伸び率予想を引き上げた。

 GDP伸び率予想は2009年が前年比マイナス2.8%、10年がプラス2.0%、11年がプラス3.8%とした。
 また失業率予想を引き上げ、09年は9.3%、10年は9.8%とした。失業率は09年第4・四半期に10%でピークに達し、10年初めまで同水準にとどまった後低下するとの見通しを示した。


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