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英中銀が利下げに関して発表した声明

[ロンドン 10日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)は10日、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き下げ5.00%にすると発表した。

 以下は、英中銀が発表した声明。

 2月の消費者物価インフレ率は2.5%だった。金融政策委員会は、エネルギーや食品価格の上昇およびポンド安が輸入コストに与える影響を反映し、今年はインフレ率がさらに上昇すると予想している。そのような圧力は、すでに生産者の投入コストやプライシングに明確に現れている。

 商品価格が現在の高水準を維持したとしても、インフレ率は低下する必要がある。しかし、インフレ率が中期的に2%の目標を満たすことを確実にするために、金融政策委員会は2つのリスクのバランスを取る必要がある。上向きのリスクは、目標を上回る今年のインフレ率がインフレ期待を押し上げ、生産余力がなくなればインフレ率が目標を上回る水準にとどまることだ。下向きのリスクは、金融市場の混乱がインフレ率を目標以下の水準まで急激に押し下げるほど著しい景気減速を招くことだ。

 金融政策委員会の判断では、中期的なインフレ見通しに関するこれらのリスクのバランスは、今月の利下げを正当化するものだ。信用環境は厳しくなり、信用のアベイラビリティも悪化しているもようだ。最近のポンド安は純輸出を支えるが、海外の生産の伸びの見通しは悪化している。英国の企業調査では、成長が鈍化し始め、年内に余剰生産能力が生まれると思われる。これは中期的に、国内のインフレ圧力を抑制する要因となる。

 このような環境に照らし、金融政策委員会は中期的に消費者物価インフレ率を2%の目標に収めるため、政策金利を0.25%ポイント引き下げ、5.0%にすることが必要だと判断した。

 今回の金融政策委員会の議事録は4月23日に公表する。