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米国は深刻で長期的なリセッションに陥る可能性も=メリルリンチ

[バンガロール 9日 ロイター] メリルリンチのアナリスト、ケネス・ブルース氏は、消費者の支出削減を背景に、米国が深刻で長期的なリセッション(景気後退)に陥る可能性があるとの見方を示した。顧客へのノートで明らかにした。

 同氏はさらに、クレジットカード関連株が打撃を受ける可能性があるとの見方も示している。現在のクレジットカード関連株のバリュエーションや、米個人向け金融セクターについての市場予想は、穏やかな減速しか想定していない。

 しかし、最近の経済指標は、米消費者が支出に対してますます慎重になるとともに、消費者の債務返済が一層、延滞していることを示しているという。

 同氏は、米個人向け金融セクターについて、第1・四半期は信用と支出に関する逆風にさらされるとし、アメリカン・エキスプレス(AXP.N: 株価, 企業情報, レポート)は売上の伸びの減速と融資貸し倒れにより、最大の打撃を受ける可能性があると述べた。

 クレジットカード会社の大半は、2007年第4・四半期に貸倒引当金を積み増しているが、ブルース氏は、クレジット状況の悪化が一段と深刻化すれば、現行の準備水準では不足が発生する可能性があると指摘した。

 同氏は、「われわれの見通しでは、最悪期はこれからやって来る」としている。

 個人向けローンは、信用ひっ迫の影響を受け始めており、自動車ローンのデフォルト(債務不履行)率は10年ぶりの水準である3.4%に上昇、ローン滞納による差し押さえの比率は年初から15%上昇している。

 ブルース氏は、原油価格の急激な上昇や景気悪化を受けて、自動車の売却価格よりもローン残高の方が上回るケースが増えていると指摘している。同氏は「住宅ローン問題が波及している。資金繰りに窮した消費者は、住宅ローンの支払い延滞ではなく、自動車ローンのデフォルトを選ぶ」と説明している。