還暦親父の暇つぶし

アーリーリタイアー夢実現すべくマレーシア移住、マレー株式投資、仮想通貨投資家などで外こもり中から帰国

アセットアロケーション考察

アセットアロケーションをどうするか。

日本で発売されているアセットアロケーション関連書籍での問題点は、
1 円ベースで書いてあること
2 すべて日本国内から海外投資を書いてあること
3 外貨預金は損すると書いてあること

まず、前提条件がおかしい。あくまで「日本国内での投資を基準に考えられている」
という問題がある。世界規模で考えれば、大きな投資機会損失につながる。

順を追って説明しよう、まず、1の「円ベースでの資産管理」についてだが、
世界の基軸通貨は、米国ドルであり、資産を換算するときの世界標準単位は
US$であるとこは知っているはず。
著者は自分の会社のファンドを売りたいのか、書籍は資産を円ベースでしか考えない。
円は地球規模で考えれば、スーパーの金券と(程度の差はあるが)ほとんど変わらない。
実際に信用面で世界銀行でも円比率を2006年から14%→11%と落としている。

なにがいいたいかというと、資産は円だけでなく「US$ベースで換算しよう」ということ。
それを実践してみればわかるとおり、実は昨年円安になり、
日本国民全員が資産をなんと最大で20%も目減りさせたことになる。
いくら、日本国内で株式が円ベース40%上昇。といってもUS$で考えれば、
たいしたことはない。ということになる。

次に2の日本国内からの「(著者の会社の)海外ファンドを買って投資しよう」について
ここを見に来ている読者は、十分承知していると思うが、1000兆円の借金、人口減少
とこれだけでも日本の未来を変えないといけないことは、国民全員わかっているはず。
しかし、いつまでも変わらない政治と腐敗、ライブドアに象徴される粉飾決算問題と
金融大国に中々なれない日本。官僚削減、政府縮小でのコストカットをまずすべきなのに
増税を先に決める日本。。。と書き出したらきりがない。

結論からいうと、日本国内で投資しても利益は税金で持っていかれる。
2008年からキャピタルゲイン、配当ともに20%になる。
そのときはさらに借金が膨れているはず。日本国内はハイパーインフレが
起こる可能性よりも財産税などをかけるほうが先だ。
なぜなら国が借金で首が回らなくなったら、簡単に財産税などの法律をつくり、
国民につけを回すからだ。2の海外ファンド投資については
海外で「口座をつくり、そこから投資をしよう」ということだ。

さて、最後の3番も同様だ。著者は、こう書いている「日本国内の都銀や
外銀などは為替手数料が高すぎて金利分が減少してしまう。著者の
証券会社のMMFなら、手数料半分だ」書籍に書いて勧誘しようとしている。
私は、おかしいと思い、自分で海外銀行などを調べてみた。
中国株をMONEX証券で購入する場合、HK$-Yenと往復で30銭。確かに都銀や
外銀の半額だ。ところが中国株のHK$でプールしても金利分はもらえないのだ!
これは、MONEXにメールにて確認したから、間違いない。

そこで、HSBCで中国株をやるとしたらどうなるか。調べてみた。
HSBCでHK$-Yenと往復では、なんと6.3銭と圧倒的に安いし、
購入せずに資金をHK$で置いているだけで、2.25-2.5%も金利がつく。
このように為替手数料は、海外の銀行が圧倒的に安いし、金利も高い
場合が多かったので、調べてみて欲しい。
本を鵜呑みにすることなく、いろいろと疑って自分で調べることだ。

前提の話が長くなってしまった。
私の考えるアセットアローケーションについて簡単にまとめると、
あと10年は積極的な投資で、株式比率を多めにとっていく。
<資産配分 2006-2015年まで>
1 MMF(Saving含)  20 %(円と他の通貨)
2 Equity 65 %(日本株、中国株、BRICSなどを比率配分する)
3 Bond 10 %(海外のBONDのみ)
4 Others(Reit含) 5 %(海外REITのみ)

<理想とする通貨比率>
円     10 %
US$(HK$)     70 %
Others(EUR, AUD,etc) 20 %

アローケーションの詳細は後日説明するとして、
今年度中には、実践していきたい。まだまだ、円資産が50%くらいあるので、
中国株、BRICs、オーストラリア、ラテンアメリカ中心に世界的に
分散投資をしていく予定だ。今後も実際に売買し、報告していく予定。

今日はここまで。