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フレディマック、赤字転落-公的資金を追加申請

連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)は9日、今年第2四半期の純損益が47億ドル(約4042億円)の損失となったと発表した。同社はまた新たに18億ドルの公的資金の注入を申請すると明らかにした。同社への公的資金はこれで631億ドルに上ることになる
 同社は過去12四半期のうち11四半期赤字。前年同期は3億ドルの純益だった。今回の赤字は貸倒引当金、デリバティブ取引や会計ミスに関連した特損を反映したもの。貸倒損失は50億ドルと依然高水準だったが、これまでよりは若干減少した。低金利の影響で38億ドルのデリバティブ(金融派生商品)絡みの損失が発生した。会計ミスに伴う特損は9億ドルだった。
 フレディマックの赤字体質は主として住宅ブームが崩壊した当時のローンによるもの。しかし、最近では借り手の延滞発生ペースが鈍り、住宅価格も改善してきているため赤字額は減少してきた。
 ただ、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)にも見られる最近のこうした改善が、両社が黒字転換に近づいていることを意味しているのかどうかについてはアナリストの見方が分かれている。一部のアナリストは、両社は近く収支とんとんになると予想しているが、他のアナリストらは、景気鈍化と住宅販売の失速が住宅市場をさらに圧迫するとの見方だ。
 住宅価格が下落すれば、両社が所有する多くの資産の損失拡大につながり、また、他の住宅保有者の返済延滞をもたらす可能性がある。両社が差し押さえで保有することになる住宅所有権はさらに増えている。両社が持つ住宅数はこの1年間で約19万戸に倍増した
 ムーディーズ・インベスターズ・サービスのブライアン・ハリス上級副社長は「彼らはトンネルの先に何らかの光を見ているのかもしれない。それが陽の光なのか、別物なのかは議論の余地がある」と述べた。
 米政府は2年前に、保全管理という法的措置によって両社を管理下に置き、両社の機能を維持するために3年間にわたり無制限に公的資金を注入することを決めた。
 ファニーメイは6日に、第2四半期の純損益が12億ドルの赤字だったと発表。15億ドルの公的資金を政府に要請したことを明らかにした。両社合わせた公的資金は1480億ドルとなる。