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ポルトガルの8銀行を格下げ、ソブリン債格下げ受け=ムーディーズ

 [リスボン 14日 ロイター] 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、ポルトガルの銀行8行の格付けを1─2ノッチ引き下げ、大半の見通しをネガティブとした。
 ムーディーズは声明で、銀行の格下げについて「ポルトガル政府の銀行支援能力の低下」を理由に挙げたほか、大手行が2008年の世界金融危機開始以降、政府保証付き債券を発行している事実を指摘した。
 ポルトガルの銀行が発行したすべての政府保証付き債券は、ポルトガルの債務格付け引き下げに伴い、「Aa2」から「A1」に格下げられている。 
 8行のうち、国内最大手で国営のポルトガル貯蓄銀行(カイシャ・ジェラル)の格下げは1ノッチにとどまり「A1/Prime ─1 」、見通しは「安定的」。ムーディーズは、同行が引き続き、非常に力強いシステミック・サポートの恩恵を受けると指摘した。
 一方、上場銀行最大手のミレニアムBCP<BCP.LS>の格付けは「A3/Prime ─2」に2ノッチ引き下げられ、見通しは「ネガティブ」。同行より高い格付けを得ている他の銀行に比べ、財務状況が脆弱であることを指摘した。ただ、「必要となれば、システミック・サポートの恩恵を受ける確率は非常に高い」とした。
 バンコ・エスピリト・サント(BES)<BES.LS>とBPI銀行<BBPI.LS>はともに1ノッチ格下げられ「A2/Prime ─1」、アウトルックは「ネガティブ」。


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