米地銀2行が破たん、年初来の破たん数は昨年に並ぶ25行に

［ワシントン　１７日　ロイター］　米連邦預金保険公社（ＦＤＩＣ）は１７日、国内の地銀、アメリカン・スターリング・バンク（ミズーリ州）とグレート・ベースン・バンク・オブ・ネバダ（ネバダ州）の２行を閉鎖した。

　今年に入って経営破たんした銀行数はこれで２５行となり、０８年通年の数と並んだ。景気低迷と住宅価格の下落が金融機関に打撃となっている。

　０７年に経営破たんした米銀は３行に過ぎなかったが、０８年は２５行に急増した。

　ＦＤＩＣによると、グレート・ベースンの資産は２億７０９０万ドル、預金は２億２１４０万ドル。同行の経営破たんでＦＤＩＣが支払う保険金は４２００万ドルになるとみられる。

　同行の預金はネバダ・ステート・バンクが引き継ぐことで合意しており、グレート・ベースンの５支店はネバダ・ステート・バンクとして２０日に営業を再開する。

　また、アメリカン・スターリングの全預金はメットカルフ・バンクが引き継ぐ。ミズーリ州内の支店は１８日にメットカルフ・バンクとして営業を再開。同様に、カリフォルニア州とアリゾナ州の支店も２０日に営業を再開する。