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米経済、信用収縮終わっても長期低迷の可能性=JPモルガンCEO

[ニューヨーク 12日 ロイター] 米銀大手JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)のジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は12日、現在の信用市場の収縮は間もなく終わるだろうが、米経済が深刻かつ長期的なリセッション(景気後退)に陥る可能性は依然として残るとの考えを示した。

 同CEOは住宅ローンおよび法人向けローン市場の低迷は年内に底入れする可能性があるとしながら、金融市場が再び機能し始めるようになっても、米経済は深刻さが1982年のマイナス成長に匹敵するリセッションの「ゆっくりとした進行」という、長期的課題に直面するかもしれないと述べた。

 新たな評価損計上や一段の資本注入、銀行による資産売却などを伴うこうした厳しい状況は来年も続き、2010年まで長引く可能性もあるという。

 同CEOは、それが現実となればJPモルガンと消費者金融事業は大規模な損失を被りかねず、経済情勢が悪化し、影響がさらに利益に食い込んだ場合、引き続き貸倒引当金を積み増さざるを得なくなると警告した。

 現在の第2・四半期については、サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手への住宅ローン)損失が2億─2億5000万ドル、プライムモーゲージ損失が1億ドル前後に上る可能性があるとしている。

 またクレジットカード事業の損失率は第2・四半期に5%に達し、来年には6%まで上昇する一方、金利・手数料収入は減少するとの見通しを示した。

 オークションレート証券(ARS)については「数億ドル」単位の評価損計上を予想した。