還暦親父の暇つぶし

アーリーリタイアー夢実現すべくマレーシア移住、マレー株式投資、仮想通貨投資家などで外こもり中から帰国

米シティグループの第1四半期、純損失は5200億円

[ニューヨーク 18日 ロイター] 米銀最大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が18日発表した第1・四半期決算は、160億ドルを超える評価損や信用コストの計上が響き、純損失が51億1000万ドル(約5200億円=1株当たり1.02ドルの損失)となった。シティは9000人の削減を行うことを明らかにした。

 純損益が赤字となるのは2四半期連続。前年同期は50億1000万ドルの利益(同1.01ドルの利益)だった。

 収入は48%減の132億2000万ドル。

 ロイター・エスティメーツのアナリスト予想では、1株損失が0.96ドル、収入が143億5000万ドルだった。

 損失額は予想を上回ったものの、シティのパンディット新最高経営責任者(CEO)はクレジット問題を乗り切りコストを削減するための必要な手段を取っているとして、楽観的な見方が強まっている。シティの株価は序盤の取引で9.2%上昇した。

 パンディットCEOは電話会議で「第1・四半期の業績には満足していない」としながらも将来に対する自信は「非常に大きい」と語った。

 シティはこれまでに4200人の人員削減を行うことを明らかにしており、これに9000人を上乗せする。3月末時点の従業員数は約36万9000人。

 評価損の内訳は、サブプライム(信用度の低い借り手向け)ローンが60億ドル、レバレッジド・バイアウト(LBO)関連が31億ドル、金融保証会社(モノライン)へのエクスポージャーが15億ドル、オークション・レート証券(ARS)が15億ドル、プライムとサブプライムの中間のオルトAローンが10億ドル、商業不動産関連が6億ドルなどとなっている。

 このほか消費者ローンの信用コストが31億ドルに上った。

 同CEOは声明で「異例な市場とクレジット環境が続いていることに加え、それが当社のこれまでのリスクポジションによる影響を反映した結果だ」と述べた。

 投資銀行部門は評価損により圧迫され、56億7000万ドルの赤字となった。中核の個人向け部門は利益が45%減の14億3000万ドルだったが、収入は16%増加した。

 個人向けでは、国内で利益が84%減少し2億7900万ドルとなる一方、海外では33%の増益を記録した。

 富裕層向けサービスの利益は33%減少し2億9900万ドル。オルタナティブ投資部門は5億0900万ドルの赤字。