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<米不良債権>金融機関の処理312億ドル…過去最大

【ワシントン斉藤信宏】米連邦預金保険公社(FDIC)は26日、07年10~12月期の米金融機関(商業銀行と貯蓄金融機関)の不良債権処理額が、前年同期比3.2倍の312億5300万ドル(約3兆3440億円)と四半期ベースで過去最大を記録したと発表した。低所得者向け高金利住宅ローン(サブプライムローン)問題に絡み、大手金融機関が巨額評価損を相次ぎ計上したことによるもので、サブプライムローン問題の金融市場に与えた影響の大きさが改めて浮き彫りになった。

 不良債権の処理は経営の健全化につながる一方で、収益を減少させる。07年10~12月期の純利益は、不良債権処理を進めた結果、前年同期比83.5%減の58億1600万ドルにとどまり、約16年ぶりの低水準となった。不良債権処理額は07年の年間でも前年比2.3倍の681億6400万ドルに膨らんだ。また、07年10~12月期の不良債権の総額は前年同期比91.5%増の1099億1400万ドルで、07年7~9月期に比べて32.5%増となり、過去24年間で最大の伸びを記録した。

 07年10~12月期は、シティグループが222億ドル、バンク・オブ・アメリカが52億8000万ドルのサブプライム絡みの損失を計上するなど大手金融機関を中心に巨額損失の計上が相次いでいた。

 調査対象は預金保険に加入している全米8560行。FDICのベアー総裁は「金融機関の財務内容は健全だが、金融市場の不安定な状態は今後も続くだろう」としている。