還暦親父の暇つぶし

アーリーリタイアー夢実現すべくマレーシア移住、マレー株式投資、仮想通貨投資家などで外こもり中から帰国

欧州の銀行、ギリシャ危機の影響で最大750億ユーロ損失も=ドイツ銀行

 [フランクフルト 11日 ロイター] ドイツ銀行(DBKGn.DE: 株価, 企業情報, レポート)は、ギリシャの債務危機が悪化し、銀行がギリシャのソブリン債に対するヘアカット(担保の掛け目)適用を余儀なくされた場合、欧州の銀行は500億ユーロ(635億ドル)―750億ユーロの損失を被る可能性があるとの見方を示した。
 ドイツ銀行は11日に公表した「問題波及シナリオの影響分析」の中で、同行のギリシャに対する直接的なエクスポージャーは限定的であるものの、スペインやイタリアなど影響を受けやすい他の国へのエクスポージャーがあるため「問題の波及により三次的影響を受ける潜在リスクがある」と指摘した。
 同行のルイス副最高リスク管理責任者(CRO)は、プレゼンテーションで、ギリシャ債に絡んだクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッドが大幅に拡大した場合、ドイツ銀行は保有する非流動資産の損失に直面する可能性があると語った。
 同行の広報担当は、このプレゼンで用いられた想定は2010年3月末時点のものとしている。
 それ以降、欧州政府はギリシャの債務危機波及を防ぐため、1兆ドル規模の緊急支援措置を打ち出している。
 プレゼンは、まずギリシャのソブリン債保有者がソブリン債への「ヘアカット」適用を余儀なくされ、これにより欧州の銀行は500億―750億ユーロの損失を被る可能性があると指摘。
 「三次的」な市場への影響としては、危機による「深刻な影響が世界的に広がる」可能性があるとし、最初はぜい弱な欧州連合(EU)諸国や一部の中東欧諸国の銀行に波及するとした。