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08年の中国経済は鈍化へ、上期のインフレは高水準=人民銀

[北京 22日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は22日発表した第4・四半期の金融政策報告書の中で、2008年上期はインフレ率が比較的高水準で推移する一方、国内外の不透明感の高まりを背景に成長が鈍化するとの見通しを示した。

人民銀行は人民元相場について、均衡の取れた妥当な水準で基本的な安定を維持するという以前からのスタンスをあらためて表明。

 その一方、中国企業はこれまでのところ為替相場の変動に予想以上にうまく対応しているとしたうえで、中国の国際収支や国内経済のバランスを改善させるために人民元の役割を拡大すべきだ、との考えを示した。

 さらに、中国は景気過熱を防ぎ、インフレと戦うため、昨年12月からの金融引き締めスタンスを維持すると指摘。ただ、信用の伸びをコントロールし、経済を安定させるための幅広い予防的な金融戦略の一環として金利を活用することは「慎重」に行うべきだ、との考えを示した。

 人民元は21日に、切り上げ後の最高値である1米ドル=7.1413元をつけた。切り上げ以降の上昇率は、13.6%までに達している。エコノミストらは、中国の貿易黒字が削減され資金流入が抑制されるとして、人民元の上昇加速を総じて歓迎している。

 人民銀行は、インフレ率は今年上期は比較的高水準にとどまるとしたうえで、家計の支出を若干損なう可能性があるとの見方を示した。

 人民銀行は、米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の影響で不透明感が増し、成長の足かせになる、と指摘。2008年の成長率は緩やかに鈍化する、との見通しを示した。

 米政策金利が急速に低下するなか、エコノミストは、中国が自国の政策金利を引き上げすぎれば、投機資金の流入を招く、としている。

 人民銀行は、消費刺激を目的とした構造的な政策で金融政策を補完する必要性を強調。また対外環境の悪化に伴い輸出の伸びが減速する見通しとし、影響を緩和するため減税で消費を刺激する案も示した。